R&D企画の新規テーマ探索を30分で|AIリサーチで6ステップを実演

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R&D企画の新規テーマ探索を30分でAIリサーチする6ステップ実演

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  1. この記事の結論
  2. R&D企画の新規テーマ探索、伝統的にはどれくらい時間がかかっていたか
  3. 2026年、生成AIによるR&Dテーマ探索はどこまで来ているか
  4. AIリサーチで30分実演:市場マクロから仮説候補までの6ステップ
    1. Step 1(0〜5分)市場マクロを掴む
    2. Step 2(5〜10分)競合技術サーベイ
    3. Step 3(10〜15分)自社シーズの棚卸し
    4. Step 4(15〜20分)用途候補のロングリストを作る
    5. Step 5(20〜25分)評価軸で自動採点
    6. Step 6(25〜30分)Top3の仮説と追加リサーチ設計
  5. 探索の質を上げる問い設計と3つの観点セット
    1. 探索軸(発散側)
    2. 評価軸(収束側)
    3. 深堀り軸(Deep Research側)
  6. 生成AIによるテーマ探索の4つの落とし穴と回避策
    1. 落とし穴1:ハルシネーション
    2. 落とし穴2:既存技術との重複
    3. 落とし穴3:実装可能性の未検証
    4. 落とし穴4:集合的多様性の低下
  7. Snorbeで毎週回すR&Dテーマ探索の反復ループ
  8. よくある質問
    1. Q1. R&Dテーマ探索を本当に30分で回せますか
    2. Q2. Snorbeと汎用のChatGPT Deep Researchはどう違いますか
    3. Q3. AIが提案したテーマ候補の妥当性はどう検証しますか
    4. Q4. 化学・素材系R&D企画で最初に試すべきワークフローは何ですか
    5. Q5. AIによるテーマ探索で集合的多様性が下がる問題への対処は
    6. Q6. 既存のTRIZや9画面法とAI探索はどう組み合わせますか
    7. Q7. AIリサーチエージェントの導入で組織のR&D企画運用はどう変わりますか
  9. 調査手法について

この記事の結論

伝統的なR&D新規テーマ探索の重い工程イメージ

R&D企画部門の新規テーマ探索は、伝統的には市場調査・特許サーベイ・論文レビュー・KOL面談を積み上げて2〜3カ月かかる仕事でした。それが2026年、AIリサーチエージェントを使うことで、市場マクロから仮説候補までを30分で1周まわす運用が現実になっています。

日経クロステックの2026年調査では新規事業に生成AIを利用する企業は約6割に上り、その最上位ユースケースが「テーマ探索・アイデア創出」です。旭化成は新規用途探索の自動化を発表し、日本ガイシは生成AIで新規用途探索を高速化することを社外に明言しています。

本記事では、化学・素材系のR&D企画実務者が翌週の会議で使える「市場マクロ→競合技術→自社シーズ→用途候補→評価軸→仮説候補」の6ステップ30分ワークフローを、AIリサーチエージェントSnorbeでどう回すかまで具体的にたどります。

R&D企画の新規テーマ探索、伝統的にはどれくらい時間がかかっていたか

2026年、生成AIで新規用途探索を進める化学メーカーのイメージ

R&D企画の実務でいちばん重い仕事は、新規テーマを1本立ち上げるまでのリサーチです。市場マクロの読み込みから始まって、社内シーズの棚卸し、特許サーベイ、学会論文レビュー、KOLとの面談、競合の技術動向、事業側の顧客ペイン。ここまでを積み上げて、ようやく企画会議に載せられるテーマ候補が1つ2つ出てくる、というのが多くの企画部門の実感ではないでしょうか。

日経BPが2026年に化学・素材・機械系のR&D担当329人に実施した情報収集アンケートは、この重さの正体を素直に言い当てています。R&D現場が挙げるネックの上位は「情報の量が多すぎて処理しきれない」「時間がかかる」「重要度の判定が難しい」でした(日経BP R&D情報収集レポート2026)。日本総合研究所の資料も、テーマ再構築の現場で「情報収集と評価軸設計の往復に工数の大半が食われる」という実感を裏づけます(日本総研 研究開発テーマの現場発再構築)。

伝統的なテーマ探索を1本回すときの工数分布を、ざっくり時間で見ると次のようになります。

  • 社内シーズの棚卸しに1〜2週間
  • 市場マクロの調査(業界紙・IR・調査レポート)に3〜5日
  • 特許サーベイ(Google Patents、JPO、EPO、FIやCPCマップ)に1〜2週間
  • 学会論文サーベイ(arXiv、PubMed、Semantic Scholar)に3〜7日
  • KOLや大学教員との面談は、スケジュール調整だけで2〜4週間
  • 評価軸を設計してテーマ仮説にまとめ直すのに2〜3日

合計すると2〜3カ月、テーマ1本あたり0.5〜1人月というのが、化学・素材系のR&D企画部門の肌感覚に近い数字です。株式会社アイデアのテーマ創出コラムや、NineSigmaアクセリの実践プロセスNTT R&Dのバックキャスティング解説も、こうしたテーマ創出プロセスの重さを繰り返し指摘しています。

三菱ガス化学が公表している中期経営計画Grow UP 2026は、差異化事業への集中投資と収益性向上を掲げていますが、その差異化事業の「芽」を絶えず作り続けるのがR&D企画部門の役割です。この芽づくりのリードタイムが3カ月から30分に縮まったら、月に何十本ものテーマ仮説を平場で議論できるようになる、というのが本記事のいちばんの主張です。

2026年、生成AIによるR&Dテーマ探索はどこまで来ているか

AIリサーチで新規テーマ探索を30分で回す6ステップワークフロー

「AIでR&Dテーマ探索を高速化する」という話は、2024年ごろまでは先進企業の実験談として語られていましたが、2026年に入ってからは、化学メーカーの正式リリースと業界調査の数字がその姿を大きく変えました。

日経クロステックが2026年に実施した新規事業開発調査は、日経ものづくりNEWS読者を対象に行われ、新規事業に生成AIを利用中と答えた企業は約6割にのぼりました。しかも最上位のユースケースが「テーマ探索・アイデア創出」です。5年ごとの調査で今回3回目という定点観測で、成果が出始めた兆候も出ていると分析されています。

化学メーカーの動きは、この数字を象徴的に体現しています。

  • 旭化成は2024年12月、「生成AIを新規用途探索の自動化や製造現場の技術伝承において活用開始」と正式に発表しました(旭化成公式リリース)。長年蓄積した技術資産を新用途につなぐ探索が、生成AIによる自動化の対象になっています。
  • 日本ガイシは自社サイトで、「AI×価値創造:生成AIで新規用途探索を高速化し、早期の新事業創出へ」と明記しています(日本ガイシDXページ)。R&D起点の新事業をどれだけ早く立ち上げるかが、経営メッセージの中心に置かれています。
  • 住友化学は2023年10月に社内向け生成AI「ChatSCC」の運用を開始し(住友化学ChatSCCリリース)、2026年5月にはストックマーク主導の「日本企業の暗黙知/社内データAI-Ready化プロジェクト」に参画。社内知の探索と、外部知との接続が並行して進んでいます。
  • 三菱ガス化学の中期経営計画Grow UP 2026は差異化事業への集中を掲げており、そこにR&D企画からテーマを供給し続ける速度感が経営マターになっています。

支援ツール側の進化も同じ方向に走っています。ストックマークは2026年4月に「事業立案支援AIエージェント」のDEMO版を公開し、新規事業アイデアと研究テーマ発想を高度化するエージェントを提示しました。特許・R&D特化のPatsnapはR&Dの効率を最大化する新世代AIエージェントとしてPatsnap Eurekaを打ち出し、株式会社アイデアがR&D現場向けの解説を継続的に公開しています。個人ブロガーのnoteでも、化学メーカーを中心にした生成AI活用事例が旭化成・住友化学・東レなど複数社にまたがって蓄積されつつあり、日経も2018年時点から旭化成や住友化学、東大のAI新素材開発の連携を報じてきました。

こうして並べると、化学・素材系のR&D企画部門にとって「生成AIによるテーマ探索」はすでに実験段階を超え、経営が号令をかける実装フェーズに入っているのが分かるのではないでしょうか。次の章で、その現場が実際に30分でどう回っているかを、6ステップで具体的にたどっていきます。

AIリサーチで30分実演:市場マクロから仮説候補までの6ステップ

R&D新規テーマ探索の質を上げる問い設計と3つの観点セット

この章がこの記事の中心です。R&D企画の実務者がAIリサーチエージェントで新規テーマ探索を1周する、6ステップ×おおよそ30分のワークフローをたどっていきます。以下は、旭化成の新規用途探索の設計思想、日本ガイシの高速化アプローチ、ストックマークの事業立案支援AIエージェントDEMO、そしてPatsnapが打ち出すR&D新世代AIエージェントの実装事例をベースに、化学・素材系の実務感覚で組み直したものです。

Step 1(0〜5分)市場マクロを掴む

最初の5分で、AIリサーチエージェントに自社の中期経営計画や、業界紙・調査レポート・上場企業のIR資料を横断で読ませます。「注目市場の10年トレンドを箇条書きで」と問いを立てて、隣接市場を数個抽出させるところまでを1周目のゴールにします。

化学・素材系なら「電池材料」「半導体材料」「バイオプラスチック」「機能性フィルム」など、自社の差異化事業の周辺で市場マップを描かせるとうまくいきやすいです。ここで大切なのは「1本の記事や1社のIRに引っ張られない」問い方で、AIには複数ソースを引かせて出典URL付きで返すよう指定します。

Step 2(5〜10分)競合技術サーベイ

次の5分で、直近5年の特許出願動向をFI/CPCコード別に集計させます。JPO・EPO・Google Patentsを横断で扱えるツールなら、出願人ランキングと出願件数の推移を、10分以内に表として得られます。株式会社アイデアが解説するようにPatsnap Eurekaはこの工程を専門AIで自動化する設計です。

このステップの成果物は「注目市場ごとの上位5社の出願件数推移と、そのCPC分布」。これが、後のStep 5で使う「特許競合」評価軸の材料になります。

Step 3(10〜15分)自社シーズの棚卸し

10分経過時点で、自社の社内資料・過去論文リスト・過去プロジェクトサマリをAIに読ませて、社外の未実装領域と接続可能なシーズを抽出させます。旭化成の新規用途探索の自動化は、この「自社シーズ×社外未実装領域」のマッチングを自動化した典型例です。

化学メーカーであれば、自社の触媒技術、原料合成技術、機能性フィルム、電池用電解液などの技術タグリストを事前に用意しておき、それをAIに読ませて「Step 2で見た競合技術に、当社シーズをどう当てられるか」を聞きます。

Step 4(15〜20分)用途候補のロングリストを作る

Step 2の競合技術マップと、Step 3の自社シーズを掛け合わせて、応用可能性のあるアプリケーション候補を20〜50件並べさせます。Aalto大学の修士論文「Transforming Early-Stage Innovation with Generative AI」は、LLMエージェントがこの発散フェーズで圧倒的な量を出せることを実証しています。arXivの論文「The Impact of Generative Artificial Intelligence on Ideation」も、ideationの量と多様性が押し上げられる一方、選抜工程の重要性が増すことを実験結果として示しています。

ここでの合言葉は「量を出させる」。実現可能性はいったん脇に置いて、突拍子もない用途候補も歓迎します。集めた候補は次のステップで一気に絞ります。

Step 5(20〜25分)評価軸で自動採点

5分で、市場性・技術優位・実装難度・特許競合・自社戦略適合の5軸を5点評価で走らせ、Top10候補に絞ります。評価軸は株式会社アイデアのTRIZベースの機能で考える評価や、日本総研の現場発テーマ再構築の評価軸を参考に、自社仕様にカスタムします。

このステップで大切なのは「AIの採点結果を鵜呑みにしない」姿勢。あくまでランキングは初期選抜の目安で、本格的な意思決定は次章の問い設計と、そのあとの人間レビューに委ねます。

Step 6(25〜30分)Top3の仮説と追加リサーチ設計

最後の5分で、Top3候補それぞれについて、追加調査すべきKOL論文・特許・競合企業をリスト化させます。ストックマークの事業立案支援AIエージェントや、株式会社unlockが整理する生成AI活用の新規事業アイデア作成手順、Incubation Baseの成功パターン整理も、この深堀り設計を強調しています。

このアウトプットはそのまま翌週のR&D企画会議のアジェンダに載せられる形に整形します。以上で30分1周目が完成です。

30分1周をやってみると、伝統的な3カ月工程と比べて「何が省けていて、何が残っているのか」がはっきり見えてきます。省けているのは、機械的な情報収集と整理の反復。残っているのは、KOL面談や社内の意思決定、そして次のステップで話す「問い設計」の質です。次の章では、その問い設計の観点セットを見ていきます。

探索の質を上げる問い設計と3つの観点セット

生成AIによるR&Dテーマ探索の落とし穴と回避策

30分で1周は回りますが、それだけでは「速いだけの探索」で終わってしまいます。R&D企画実務者が実装ノウハウとして持っておきたいのは、AIに投げる問いの設計と、探索・評価・深堀りの3つの観点セットです。

探索軸(発散側)

探索を広げるための5つの軸を、AIリサーチエージェントに最初に共有しておきます。

  • 市場マクロ(10年トレンド、政策・規制、マクロ経済)
  • 競合技術(特許出願、学会論文、企業リリース)
  • 自社シーズ(触媒、原料、機能性材料、プロセス技術)
  • 未来ニーズ(バックキャスティングで置いた10年先の顧客ペイン)
  • 隣接業界(同じ技術が刺さる別業界)

株式会社アイデアはこの5軸を、TRIZの9画面法として時間軸×空間軸で整理します(空間軸と時間軸の解説R&Dテーマ創出コラム)。NTT R&Dのバックキャスティング解説や、ストックマークのCoevoメディアのバックキャスティング特集も、この発散側の軸設計を丁寧に扱っています。

評価軸(収束側)

Top10に絞り込むときの評価軸は、化学・素材系R&D企画なら次の5軸が使いやすいです。

  • 市場性(10年後の市場規模と成長率)
  • 技術優位(自社シーズの他社比較)
  • 実装難度(既存製造ラインとの整合、原料の供給リスク)
  • 特許競合(Top競合の出願件数とCPC分布)
  • 自社戦略適合(中期経営計画との整合)

日本総合研究所の研究開発テーマの現場発再構築は、この評価軸設計に多くのページを割いています。Patsnap EurekaのようなR&D特化AIエージェントを使う場合は、特許競合軸の点数計算を自動化できます。

深堀り軸(Deep Research側)

Top3候補が固まったあとの深堀りは、次の3点にフォーカスします。

  • KOL論文の被引用ネットワーク(Semantic Scholarでその分野の権威と、彼らの直近論文をたどる)
  • 競合特許のクレーム分析(Google Patents/JPO/EPOで、特許のクレーム範囲と回避策を見る)
  • 顧客ペインのヒアリング準備(想定顧客企業3社の直近IR・営業資料を先に読む)

株式会社アイデアが解説するPatsnap Eurekaの活用は、この深堀り軸でR&D特化AIをどう使うかの実例が豊富です。

問い設計で1つコツを挙げると、AIリサーチエージェントに投げる最初の問いを「テーマを1つ提案して」にしないことです。「市場×自社シーズのマトリクスをまず埋めて」というマトリクス志向の問いに切り替えると、AIの出力が発散的になり、後で人間が絞る余地が残ります。この「マトリクスから発散、人間で絞る」の分業設計が、探索の質を安定させます。

生成AIによるテーマ探索の4つの落とし穴と回避策

Snorbeで週次に回すR&Dテーマ探索の反復ループ

30分の実演ワークフローには、必ずぶつかる4つの落とし穴があります。落とし穴を避けるのではなく、落とし穴の存在を前提に運用設計を組むのが実務的です。

落とし穴1:ハルシネーション

存在しない論文や特許をAIが生成してしまうケースです。Natureに掲載された産業界のLLM×GenAI活用のテキストマイニング分析は、GenAIが「知識探索」と「知識生成」を混同する構造的リスクを指摘しています。

回避策は明確で、必ず一次ソース(特許PDF・論文DOI・企業リリース)に紐付ける仕組みを組み込むことです。JPOやGoogle Patents、arXivを直接叩けるAIリサーチエージェントを選ぶと、この紐付けを設計時点で担保できます。

落とし穴2:既存技術との重複

LLMは有名事例に引っ張られやすく、他社が既に実装済みの用途を「新規」として提案しがちです。株式会社アイデアのPatsnap Eurekaの解説は、この重複検出をR&D特化AIで自動化する設計を示しています。

回避策は、Top候補それぞれに対して独立で特許サーベイをかけ直すことです。この工程はAIに任せられますが、CPC分類とキーワードの組み合わせで検索式を複数用意し、抜けがないかを最後に人間が目視で確認するのがおすすめです。

落とし穴3:実装可能性の未検証

AIが生成する用途は、しばしば製造プロセスとの整合が甘くなります。既存ラインの制約や原料供給のリスクをAIが知らないまま提案してくるためです。旭化成の新規用途探索の自動化は、この制約入力を前提に設計されていると読めます。

回避策は、自社の製造ライン制約と原料供給の情報を最初にAIに入力しておくことです。「この用途は当社の触媒プロセスXを転用できるか」の問いを、Top10に絞ったあとにAI自身に自己批判させるのも有効です。

落とし穴4:集合的多様性の低下

Science Advancesに掲載された論文「Generative AI enhances individual creativity but reduces the collective diversity」は、生成AIを使うと個人単位のアイデア創造性は上がるものの、集団としては同質化するというトレードオフを実証しています。arXiv論文「The Impact of Generative Artificial Intelligence on Ideation」も同様の傾向を示しています。

回避策は、AIを使う運用のなかに「逆張り担当」を配置することです。今週のAI提案を全員が読んだうえで、あえて別軸の仮説を1本出す担当を決めておく。この人間の余白が、集合的多様性を守る保険になります。

4つの落とし穴を並べると、共通するのは「AIに全部任せず、人間の判断で最後を締める」という運用設計です。この設計は、R&D企画の伝統的な合議文化と相性がよく、AIリサーチエージェントは「合議前の材料集めと初期選抜」を担うツールとして位置づけるのが自然です。

Snorbeで毎週回すR&Dテーマ探索の反復ループ

30分の実演ワークフローは、一度回しただけでは組織のR&D企画運用を変えるところまで届きません。この30分を毎週固定の時間に回して、探索履歴をナレッジグラフに積み上げていく反復ループを組むと、半年後には社内固有の探索地図が育っています。

私たちが開発しているAIリサーチエージェントSnorbeは、この反復ループを化学・素材系のR&D企画部門で回すために設計されています。R&Dテーマ探索AIの選択肢は他にもあります。汎用のChatGPT Deep Research、Perplexity、Feloは一般Web検索の高速化に強く、知財特化ならPatsnap EurekaやXLSCOUT、事業立案特化ならストックマークの事業立案支援AIエージェントがあります。

Snorbeが提示する新しい選択肢のポイントは、次の3点にまとめられます。

1つ目は、R&D専門DBを横断で扱う深さです。JPO、EPO、Google Patentsといった特許DBに加え、arXiv、PubMed、Semantic Scholarといった学術DBまで、リサーチエージェントの探索対象に組み込んでいます。化学R&Dのテーマ探索は、市場情報と特許と学術論文を1本の探索に束ねる必要があり、この横断性が生命線になります。

2つ目は、完全記憶型のナレッジグラフです。毎週30分ずつ探索を回すと、その履歴とテーマ候補、評価軸、KOLとの関係性がナレッジグラフとして残り続けます。次の週の探索は「先週のマトリクスを土台に、もう1周深堀りする」ところから始められる。この持続性が、伝統的なR&D企画の「毎回ゼロから資料を作り直す」問題を解きます。

3つ目は、クエリを意識せず自然な日本語で投げられる点です。「電池材料の隣接市場で、当社の触媒シーズが刺さる用途を10個ほど発散して、直近5年の特許出願上位3社と一緒に返してほしい」という、R&D企画の会話そのままの問いをそのまま投げられます。従来ツールでは、この問いを検索式やCPCコードに翻訳する工程が必要でした。

R&D企画の週次会議の前の30分をSnorbeに預けると、次のような反復ループが組めます。

  • 第1週:市場マクロと自社シーズのマトリクスを初期作成
  • 第2〜4週:Top10候補のうち3本を毎週深堀りして、KOL論文と競合特許を積み上げ
  • 第5〜8週:Top3候補それぞれについて、想定顧客企業3社の営業ヒアリング準備を整える
  • 半年後:ナレッジグラフに10テーマ以上の探索地図が育ち、次期中期経営計画の差異化事業候補として複数本を役員会議にかけられる状態になる

三菱ガス化学型のR&D企画部門であれば、社外レポート×社内シーズ×特許×論文を1本の探索に束ねる用途でSnorbeを使い、深掘り局面では他ツールと組み合わせるのが実務的です。まずは今週、30分だけ試してみてください。テーマ探索の風景が、これまでとは違う姿で見えてくるはずです。

Snorbeの詳細と無料相談は、Deskrex.aiの公式ページからお問い合わせいただけます。

よくある質問

Q1. R&Dテーマ探索を本当に30分で回せますか

はい、市場マクロから仮説候補までの1周目は30分で回せます。ただし、実装可能性の最終判断やKOLとの面談は別工程として残ります。30分で得られるのは「翌週の企画会議に載せられるTop3候補と、そのための追加リサーチ設計」までです。

Q2. Snorbeと汎用のChatGPT Deep Researchはどう違いますか

Snorbeは、JPO・EPO・Google Patents・arXiv・PubMed・Semantic ScholarといったR&D専門DBを直接叩ける設計で、化学R&Dの探索に不可欠な特許サーベイと学術論文サーベイをカバーします。ChatGPT Deep Researchは一般Web検索の高速化に強い一方、専門DBの深さと、探索履歴が完全記憶型ナレッジグラフとして育つ持続性は、Snorbe側の強みです。詳しくはDeskrex.aiの公式ページで確認できます。

Q3. AIが提案したテーマ候補の妥当性はどう検証しますか

必ず一次ソース(特許PDF・論文DOI・企業リリース)に紐付ける仕組みを組み込むのが基本です。加えて、Top3候補それぞれに独立で特許サーベイを再度かけ直し、既存技術との重複がないかを確認します。最後に、自社の製造ライン制約と原料供給を入力し、実装可能性を人間が判断する工程を残します。

Q4. 化学・素材系R&D企画で最初に試すべきワークフローは何ですか

自社の中期経営計画で名指しされている差異化事業の周辺で、Step 1(市場マクロ)とStep 3(自社シーズ)だけを先に回すのがおすすめです。この2ステップだけでも、30分の時間を取れれば、これまで気づかなかった隣接市場と自社シーズの接続候補が出てきます。慣れてきたら、Step 2の特許サーベイとStep 4以降の発散・収束を組み込みます。

Q5. AIによるテーマ探索で集合的多様性が下がる問題への対処は

Science Advancesの論文が示す通り、生成AIを使うと集団のアイデアが同質化しやすくなります。対処は運用側で、「今週のAI提案を全員が読んだうえで、あえて別軸の仮説を1本出す」逆張り担当を配置することです。この人間の余白が、集合的多様性を守る保険になります。

Q6. 既存のTRIZや9画面法とAI探索はどう組み合わせますか

TRIZの9画面法は「時間軸×空間軸で発散する枠組み」として、AIリサーチエージェントに投げる問いのテンプレートとして使えます。「未来×上位」「未来×対象」「未来×下位」の3セルをAIに埋めさせ、そこから発散を広げると、伝統的な9画面法の枠組みを維持したままAIの発散力を引き出せます。

Q7. AIリサーチエージェントの導入で組織のR&D企画運用はどう変わりますか

毎回3カ月かけていたテーマ探索が30分になると、月に何十本ものテーマ仮説を平場で議論できるようになります。R&D企画会議のアジェンダが「テーマを1本吟味する」から「10本のテーマ候補を並べて優先順位づけする」に変わり、企画部門の意思決定サイクルが加速します。半年運用したあとの効果として、Deskrex.aiの公式ページで導入企業の事例が随時公開されています。

調査手法について

こちらの記事はグラフAIリサーチプラットフォームのSnorbeを使って作られています。Snorbeは研究開発・新規事業向けの調査テーマに応じた幅広い項目のオートリサーチや、ナレッジグラフの構築、構造化レポートの生成ができるAIリサーチツールです。

Screenshot

調査したいテーマを入力するだけで、AIが深堀りすべき観点や広げるべき調査項目をレコメンドしながら、自動でリサーチを進めます。収集した情報はナレッジグラフとして蓄積され、未調査領域(ホワイトスペース)を可視化しながら調査の網羅性を高めていけます。

また、観点マトリクスを30秒・構造化レポートを10分で自動生成する機能があり、出典付きのレポートをMarkdown/PDF形式でエクスポートできます。調査の元データも保存されるため、ファクトチェックや社内共有も容易です。

ご利用をご希望の方は、こちらよりお申し込みください。

また、グラフAIを活用した社内ナレッジ管理や、研究開発・新規事業のリサーチ支援、セルフホスト導入のご相談も受け付けています。お困りの方はお気軽にご連絡ください。

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